バレンタインミステリー

パール
ちょっといい、メイソン？

メイソン
何、ママ？お使いならお断りだよ。

パール
そうじゃなくてね、ウルスラおばあちゃんの家で、ちょっとしたバレンタインパーティーを開く約束をしていたんだけど、忙しくて手が回らないの…だから、あなたに手伝ってほしいのよ。

メイソン
バレンタインパーティーの手伝い？イヤだよ、そんなの！

パール
お願い、メイソン！みんなにプレゼントを用意しなきゃいけないの。私のクレジットカードを使っていいから注文してくれないかしら？

メイソン
それって、僕がみんなのプレゼントを選べるってこと？

パール
ええ、特別な品物を選んでちょうだい。でも、スポーツカーとか外国の動物とか、高すぎるものはダメよ！

メイソン
でも、安っぽくてもダメでしょ？ハートの風船とか安易なものもやめておくよ。僕に任せて！

パール
ありがとう！他のことはやっておくから。きっと素敵なパーティーになるはずよ！

メイソン
間違いないね！

マディー
このプレゼント…不思議と心をくすぐられるわ！

メイソン
でよ？僕が選んだんだから！

メイソン
みんなの反応を見るのが待ちきれないよ！

パール
メイソン！プレゼントに一体いくら使ったの！？

メイソン
それなりに…でも特別なプレゼントを用意しろって行ったのはママでしょ？これでも、スポーツカーとか外国の動物を買うのは我慢したんだ…

メイソン
えらいでしょ…？

パール
確かに言いつけは守ったみたいだけど、ちょっと度が過ぎると思わない？返品しないと…

ロディ
僕はメイソンとの友情があれば、何のプレゼントもいらないよ。お金で買えない価値があるからね！

メイソン
いいこと言うね、ロディ兄ちゃん！僕、バレンタインデーのことを少し勘違いしてたみたい。カップルがベタベタしたり、高いプレゼントを贈ったりするだけの日じゃないんだね！

メイソン
友達こそが最高のプレゼントなんだ！

マディー
その通りよ！でも気になるのは…

マディー
あのダイヤの指輪は本当にハンクのものだったのかしら？彼、何を企んでるの？

メイソン
最初のプレゼントはおばあちゃんにあげる！

ウルスラ
ありがとう、メイソン！

ウルスラ
日本の急須じゃないか！職人技が光ってるわ！

ウルスラ
これ…高かったんじゃないの？

メイソン
ウルスラおばあちゃんへのプレゼントは最高のものを選ばないとね！

マディー
私もプレゼントをもらえるの？

メイソン
もちろんだよ、マディー姉ちゃん！

マディー
シルクのスカーフ！？とてもキレイだけど…高級品じゃない！

メイソン
バレンタインデーは大切な人に特別なプレゼントを贈る日だからね。マディー姉ちゃんもその一人さ！

メイソン
ロディ兄ちゃんにはコレ！

ロディ
プレゼントなんてうれしいな。何を用意してくれたんだい？

ロディ
金の時計！？うれしいけど…プレゼントにしては高級すぎないかい、メイソン？

メイソン
これくらい安いもんさ！ロディ兄ちゃんとの友情に比べたらね！

マディー
古いテディベア？しかも焦げ跡があるわ。一体何なの？

メイソン
注文したのは僕じゃないよ！

マディー
見覚えがあるような…まさか！そんなはずがないわ！

ウルスラ
それは何だい、マディー？

マディー
私が子供の頃に持っていたテディベアにそっくりなの…火事で燃えちゃったはずなのに！

マディー
誰かからの贈り物ってこと？でも…一体誰から？

マディー
そういえば、レディーヴォヤンスさんの占いの結果も少し変だったわ…ただの偶然とは思えないけど…

ウルスラ
これは指輪かい？

メイソン
待って！こんなの注文してないよ！

マディー
キレイな指輪ね！まるで婚約指輪みたい…

ハンク
それは僕がもらっておこうかな…

マディー
えっ！？この指輪はあなたのものなの、ハンク？

ハンク
そうじゃないけど…いや、つまり…こういう指輪はバレンタインのプレゼントとしては高級すぎるんじゃないかと思ってさ。

パール
確かにその通りね…そう思わない、メイソン？

メイソン
あっ、ママ…