ヘイッキのサウナ

へイッキのサウナ小屋が火事に見舞われ、マディーは再建を手伝うことになりました。作業中、へイッキはチャーリーとの固い絆についてマディーに語り、2人の熱い友情やかつて夢中になったロールプレイングゲームのことを回想します。そんななか、マディーはピッキングツールを偶然発見します。何かを悟ったマディーは、邸宅の謎を解き明かすべく、ピッキングツールを大事に持ち帰っていきます。

https://everyweargames.helpshift.com/hc/ja/11-merge-mansion/faq/922-34-heikki-s-sauna/

ヘイッキ
いや、どうということはない。

マディー
どうということはないって…

マディー
家がボロボロじゃないですか！

ヘイッキ
強い意志があれば灰色の岩さえも通り抜けることができる。

マディー
もうちょっと分かりやすく！

ヘイッキ
私たちの手で再建しようってことさ。

ヘイッキ
…今回もな。

マディー
今回も！？

ヘイッキ
市場で泣いていても、埒が明かない…覆水盆に返らずと言った方がいいかな。

マディー
そうですね…どこから始めましょうか？

ヘイッキ
まずは、がれきをすべて運び出そう。再建に取り掛かるのはその後だ。

ヘイッキ
しかし、作業に必要な道具を灯台から持ってくる必要がある！ソーセージは君の物ってことだ。

マディー
灯台に登っていいんですか！？

マディー
でも、ソーセージって？

ヘイッキ
協力してくれて感謝するよ！

マディー
お役に立ててよかったです！でも、ヘイッキさんの灯台はヒドイ散らかりようですね。

ヘイッキ
そうだな…事故の後、何年も訪れていなかったからな…

マディー
事故！？

ヘイッキ
そうだ！サウナ小屋の再建に協力してくれたお礼に、灯台の部屋を好きに使ってくれ。

マディー
本当ですか！？

ヘイッキ
口笛はやがて歌に変わるものだ。それに、私にはもう必要ないからな。

マディー
あ…ありがとうございます！

マディー
たくさんの歴史が詰まったお部屋をいただけるなんて、本当に光栄だわ！

ヘイッキ
さてと！サウナ小屋の再建には、特別な材木が必要だ。ないしろフィンランド伝統の構造だからね。

マディー
材木の種類なんて関係ないんじゃ…？

ヘイッキ
マディー…冗談を言うのはやめてくれ。

ヘイッキ
サウナとは、人間の魂そのものなんだ！

マディー
すみません…そんなに大事なものだったなんて…

ヘイッキ
魂だ。分かるかマディー？魂が宿るんだ。

マディー
それで、どんな種類の材木を使うんですか？

ヘイッキ
カバノキだ！

マディー
スゴい、ここからホープウェルベイが一望できるわ！

マディー
素敵な景色ね！

ヘイッキ
良いサウナには「キウアス」が付き物だ！

マディー
それでサウナの温度を上げるんですよね？

ヘイッキ
その通り！だんだん分かってきたじゃないか！それで思い出したんだが、キウアスから出火したことがあって…

マディー
ははーん…それでまた火事を起こしたと？

ヘイッキ
ご名答！

マディー
一体何回やれば気が済むんですか？

ヘイッキ
…

マディー
それか…火事が起きなかった日を数えた方が早いのかしら…？

マディー
これがあれば、サウナが快適な温度に上が…

マディー
85℃ですって！？これじゃオーブンに入ってるようなものじゃない！

ヘイッキ
そうだな。確かに料理をすることもある。食べ物と一緒に入るサウナは別格だぞ。

マディー
…

マディー
あら！これはちょっと入ってみたいかも…

マディー
きゃっ！冷たい！

ヘイッキ
当然だとも！水風呂はサウナに必要不可欠だからな…

ヘイッキ
これを見ると、チャーリーさんがサウナで大火事を起こしたときのことを思い出すよ。

マディー
おじいちゃんが大火事を！？

ヘイッキ
傑作だっったよ！その日は小屋を出るときに、間違えて鍵をかけたまま扉を閉めてしまってね。2人ともタオルを巻いただけの姿で外に突っ立っていたんだ。しかも真冬にな！

マディー
それは寒かったでしょうね…

ヘイッキ
だがチャーリーあんが、「そうだ、持ってきたピッキングツールを使おう！」と言い出してな。

マディー
ピッキング！？

ヘイッキ
その通り！だが外は暗く、明かりを付けようとしたチャーリーさんは…自分のタオルに火を付けてしまったんだ！

ヘイッキ
私も慌てて火を消そうとしたら、自分のタオルにまで火が移ってしまってな！

マディー
それは大変…え、でも…2人ともタオルを巻いただけの姿だったって…

ヘイッキ
まさに”樹脂まみれ”だったよ。つまり2人の老人が、スッポンポンでサウナ小屋が焼けるのを見つめていた、というわけだ！

マディー
想像しちゃったじゃない！どうしてくれるの…？

ヘイッキ
ときは記憶を黄金に変える…なんてな。

マディー
そうなることを祈ります…でも、おじいちゃんがピッキングツールを持っていたのはなぜ？

マディー
おじいちゃんはどうしてピッキングツールを持っていたんですか？

ヘイッキ
筋金入りの殺し屋だったからだよ！

マディー
ええっ！？

ヘイッキ
ま、私たちがよく遊んだゲームの中での話だがね！自分のキャラクターに入れ込んだチャーリーさんは、その能力を実際に身に着けようとしたのさ。

マディー
それがピッキングだったんですか？

ヘイッキ
暗殺者よりはマシだろう？

マディー
それはそうですけど…

マディー
肝心なピッキングツールも燃えちゃったのかしら…？

マディー
これは方位磁針かしら？でも違うわ…

マディー
方位磁針にしては複雑すぎる…そうか！これって経度なんじゃ？

マディー
すごい！これは経度を正確に測るための装置なのね！

マディー
でもこんなもの、見たことも聞いたこともないわ…

ヘイッキ
前に話したピッキングツールが見つかるなんて、今日はツイているな！

ヘイッキ
これはチャーリーさんが特注で作った物でね。革に文章が彫ってあるだろう？

マディー
「鍵が役に立たない場合もある」ですって…

ヘイッキ
チャーリーさんが暗号好きなのは知っていたが、この文章の意味は皆目見当がつかないよ。

マディー
待って…意味が分かったかも！